名前も姿もクセが強い!だけど愛しくてたまらないラン
なんだこれは…!クセつよな名前「エンジェルベイビー・グリーン・愛」

とっても変わった名前ですが、それもこれもいたしかたない。
なぜならデンドロビウムは日本で好まれる花の一つで、交雑がかなり進んでおり、調べることも出来ないくらい多い園芸種なんだそうです。名前のネタもつきるというもの。
ちなみに英語でも
Dendrobium Angel Baby ‘Green Ai’
実際の園芸界でもこの表記が使われていて、「愛」は日本語のままローマ字で Ai とされているそう。
英語では ‘(シングルクォーテーション)で品種名を囲むのがルール。

「愛」の存在感が強い



生産者さんの思いの強さがこもってるのかな?
ちなみにこの子は「ノビル系デンドロビウム」という種類だそう。
先祖である「デンドロビウム・ノビル」はネパールなどのタイ北部から中国南部に分布する花で、なんと標高2,000〜3,000の高冷地に住んでいます。
しかもさらに高い高い木の上、枝の間に着生してひっそりと咲くのです。
なので寒さにはめちゃくちゃ強い。



ランが着生植物だなんて知らなかった!



ランは板付けしてカッコよく飾れるから
男性人気もあるよ!
ちなみに中国にいたころから貴重な贈り物としてランが送られる風習があったそうで
17世紀に日本に渡ってきたのも、友好の証としてだったのかも。
現在でもお祝い事があると贈られる花ですね!
この子は特に日本原産の「セッコク」と交雑が進んだものらしく、花がとても小さいのが特徴です。



ランって大きい花のイメージがあるけど
この子の花は小さくて、おうちに飾るのにいい感じだね!



特に板付されてると和室にピッタリでしょ!
お花がなくてもかっこいいよ!


ちょっとこわい?たくましい?ランの茎!


このバルブ状といわれる茎は割り箸くらい太いし、白いラインと竹のようなふしがあり
ぼこぼこ膨らむさまがなかなか異様。



花が咲いていない時期はちょっとこわくもある



そうかなぁ?かっこいいけどなぁ!
しかもうちの子にいたっては
板付で、根っこが丸出し…
まん丸はどうやら最初から着生植物だと知って目をつけていたらしく
この子が板付けで1500円で売られていたのを見て



安い!買った方がいい!(狂気)
とおおはしゃぎで手から離しませんでした。



口にだしていうのが、ちょっと恥ずかしい名前だし
まん丸がはしゃぎすぎてちょっとこわい…
8月、植物たちがニョキニョキがんばる季節にお迎えしましたが
ランの仲間とは言え、こんな見た目でしたから、花が咲くようには思えなかったです。
春先駆ける白き花





ぎゃああ!咲いた!咲いた!
ところが今年、まだ凍てつくように寒かった2月に花を咲かせました!
最初に見つけたのはまん丸でした。
ランといえばコチョウランのイメージが強いし、バルブ(茎)が太いので
大きい花を咲かせるのかと思っていたのですが…
手のひらにいくつも乗せられそうな小さな花がなんともかわいらしい!
そして春とは言え、まだまだ寒い3月には満開に!


これはまさにエンジェルベイビー・グリーン・愛!
生産者さんがそうつけた理由が、花を見てはっきりとわかりました。



冬が寒かったから葉っぱが黄色くやけちゃってる
でも負けなかったね!
この子をお迎えしたのは8月あたりだと思うので、花を見たのは5ヶ月後ですね。
今ではこの根っこむき出しの姿も、天に向かってたくましくのびるバルブも
生命力の象徴だと感じます。
可憐というより「凛々しい」と言いたくなるような花だと感じました。



え?咲いたの2月だっけ、2ヶ月たったけどまだいっぱい咲いてるね!
白い髭のように伸びる立派な根っこも、かなり増えました。
白くて乾燥したような質感の根っこからはうっすらと新しくみずみずしい緑色の根が伸びています。
花言葉は「真心」だそうで…
この天にまっすぐのびるバルブの様子から付けられたのかな?
最初はちょっとこわかったけど、寒い冬にも負けず
ボ谷家で春を最初に告げてくれたこのお花は、大好きな植物に変わりました。



も、もしかして…
コナンの蘭姉ちゃんが強いのは、ランの花が強いから?!



???なんかいった???
日本原産のセッコクも育てていて、そちらも花を咲かせたのですが、そこはまた別の機会にお話しますね!
こちらもとても小さくてかわいらしいピンクのお花です!



…お花への苦手意識なくなったなぁ
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