鞘葉(しょうよう)ってなーんだ?
「鞘葉(しょうよう)」とは、新芽をくるんでいるうすーい葉っぱのことです。
フィロデンドロンの中でも触手のような新芽をヒョロヒョロと伸ばす子がいますよね。
あの新芽の中からは、やがてくるくると几帳面に巻いた新しい葉っぱが出てきます。
蛹が孵化するときのように、ぐぐっと背中から新芽の皮を破って出てきます。
その時にのこった蛹の皮にあたるピラピラの葉っぱを「鞘葉」と呼びます。
はじめて知ったねぇ!
あんまり意識したことなかったねぇ!
鞘葉に包まれた新芽を出すのは「つる性」
我が家でこの特徴が目立つフィロデンドロンの共通点は「つる性」だということ。
登り棒つけてあげるとどんどん上に登っていくタイプの子ですね!
・オキシカルジューム
・フロリダ(ヤッコカズラ)
・ビレッティエ
・ジョーピー
・バーキン
・ピンクプリンセス
・プリンスオブオレンジ
・マレービューティ
葉っぱが長い子はこの芽がすごーく長いんだよね!
ビレッティエとか見応えあるよねぇ!
鞘葉の特徴と役割
- 保護機能としてはたらく
鞘葉は新芽を乾燥や虫から守るための「盾」の役割をしています。
特に、気温や湿度が高く、虫の多い過酷な環境では、熱帯植物の鞘葉が重要な役割を果たしています。 - 一時的な存在
新葉が展開すると鞘葉は役目を終え、枯れてしまいます。
光を通すし、特徴的な色の茎を持っている植物の鞘葉はフィルムのようでキレイなので、ついついおいておきたくなりますが、やがて乾いてポロッととれてしまいます。
今だけしか見れないなら、写真をとっておくといいかもしれませんね!
これは植物を育てて逐一見てる人だけのお楽しみかもしれません! - 光合成しない葉
鞘葉は光合成を行わないため、見た目が普通の葉とは異なります。
光をとおすくらいに薄くて、触感も柔らかいので、普通の葉と違うことがわかります。
鞘葉を残せないかなーと思ってたんだけどさ
結局かわいてポロッととれるか、色が悪くなっちゃうんだよね
はかないねぇ…写真にとって残しておかなきゃねぇ
蛹のような新芽
植物は新芽が出ると、勝手に成長してくれるもの…と思っていませんか?
ところがこの鞘葉から新葉を出すスタイルのフィロデンドロンは、少し面倒なところがあります。
この鞘葉がやわらかすぎて、新芽が上手に出てこれない場合があるのです!
蛹からかえることができない蝶がいるように、上手に新葉を出すことができず
新芽を腐らせてしまった子もいました。
鞘葉、ビニールみたいで美しいんだけどねぇ!
うー…がんばれ!がんばれ!って毎日ヒヤヒヤするよね!
そのときは、中に影響が出ないように腐った葉っぱを引っ張って出しました。
がんばって背中をのけぞらせて出ようとする姿を見ていたので、すごく切なかったです。
もう新芽をださないのかな、このまま枯れてしまうのでは?と心配していました。
ところが早々に新しい芽を出してくれて、安心しました。
元気な植物なら、1回や2回、それどころか3回でも4回でも、新芽を出すチャレンジをしてくれます。
植物を育てる私たちは、栄養や環境を整えて、その子が生きることを信じて待つしかないのかも!
思っているよりも植物は強い!
でも、何もせずに失敗して後悔するのはつらい…
だからちょっとでもサポートしてあげるつもりだよ!
鞘葉をみつけたら、楽しみに見守りましょう
この鞘葉、葉っぱの長い子だと、ものすごく苦労して何日もかけて新葉を出したりするので、すごくひやひやするのですが、その過程を見守る楽しみはなかなか他の植物では味わえません。
槍のような新葉が、薄い皮をやぶって天をつく姿は神々しくすらあります。
鞘葉というマントをまとった騎士のようにすら見えます。
鞘葉って本当にかっこいいので、そういう育ち方をする子をゲットしたときは内心ガッツポーズです!
成長が遅い子が多いのも特徴な気がします。
気長にのんびりと、毎日いろんな姿を見せてくれるフィロデンドロンたち。
まだまだ沼から上がることができないようです!
鞘葉を見つけたら、ぜひ毎日観察してみてください。
少しずつ開いていく姿や、新葉が開き切る瞬間は見逃せませんよ!
写真に撮っておいておくとお得だよ!
ゆっくり葉っぱが出てくる撮るチャンスは多いんだけど、気づいたら葉っぱが出きったりしちゃうよね!気をつけてね!
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