ヒカゲヘゴってなに?
一説では恐竜がいた時代から生えていて最大10メートルくらい育ちます。もしかするとこの葉っぱをブラキオザウルスが食べていたかもしれません。そんなロマンのある植物がヒカゲヘゴです。
三角形の葉っぱの形もめちゃくちゃステキでね!
実はまん丸はヒカゲヘゴの姿だよ!
おかしいねぇ?シダは丸く育たないんだけどね!
日本最大のシダ植物として有名な子で、名前のわりにヒナタが大好きなヘゴです。
大きな葉っぱでヒカゲを落とすからヒカゲヘゴという名前になったようです。
これはシダの特徴なんですが、葉や茎を枯らすことによって、土台を作ってさらに新しい芽を出して、それが大きく太く育って…それがやがて枯れて土台になる。そんな葉っぱと茎の世代交代ループをしてゆっくりのんびり大きくなっていくんですね。
自然のシダを見にいくと、キレイな緑の葉っぱの下に、ワッサーと枯れたご先祖たちがくっついているのが見れます。それがなんだか美しく見える。
うーん野生美!
ドリナリアというシダをごぞんじでしょうか、あれなんかもう、枯れた部分すら楽しむ観葉植物なんですけどね。シダらしさとは枯れた葉にもあるんじゃないかと思っています。
ヒカゲヘゴの場合は、この世代交代の跡が楕円形に残ります。それが幹に特徴的なもようを残すんですけど、日本では小判って言われるけど、海外じゃ猿の顔!と言われたりします。
その名もズバリ「Flying Spider monkey Tree Fern」
小判がいっぱいついてるよ!
飛ぶ…クモサル?こわいヨォ
好きな植物でもお別れしなきゃいけないこともある
今回の記事はすごく勇気のいる記事です。でも失敗も書くと決めたから書きます。
私たちはシダが大好きです。特に大きく育つ木生(茎が大きくなって木の幹みたいに太くなる)のシダが大好きです。まん丸がヒトメボレして買って、めちゃくちゃかわいがってきたと思っていた、ヒカゲヘゴを過去、枯らしました。
シダにしてはふんわりやわらかい伸びやかな葉っぱも、ちょっとふわふわした幹も大好きでした。
でも枯れちゃったんだよね
愛と植物の成長は比例しないねぇ
だんだん弱っていく姿さえ成長だと思い込んでいました。もう枯れてしまったと認めるのがめちゃくちゃ悲しくて、落ち込みました。
でも、そこから私たちは「もっと上手に植物を育てたい!」と足掻くようになりました。
シダを求めて自然に飛び出したり
園芸店をまわって植物見まくったり!
ヒカゲヘゴは私たちにとって、単なる植物好きからオタクへ一歩を踏み出させてしまった気がします。
大きく育ってシンボルツリーになって欲しかった。
今でも大好きな園芸店でひっそり大きく育っているヒカゲヘゴを見るとそう思います。
また何か機会があって出会えたなら挑戦するかもしれません、しないかもしれません。
大好きだからこそ、お別れしなきゃいけないこともあるのではないでしょうか。
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