野をもちこむということ
ついにこの子を紹介する時が来た…
シダに狂った男、まん丸が家から歩いて30秒くらいの側溝から引っこ抜いてきた…イヌケホシダの登場だー!
あの子にはスター性があると思ってスカウトした
お客さんが来るとテーブルにイヌケホちゃんをかざる男
ちなみにネットで調べてキッチン用洗剤に5分つけて消毒しています。(Youtubeで見てチャレンジしました!)
6月くらいに洗剤につけたけど、今でも「イヌケホちゃん」はハイパー元気にそだっています!
私たちが住んでいる場所は、昔とにかくドブ川だらけだったそうです。そのたくさんあったドブ川はフタがされて、いまではほとんど暗渠(あんきょ)となっています。
シダは暗くて湿気のおおいところが大好きです。元川があった場所には野生のシダがたくさん生えています。家と家のスキマをのぞいても、いるいる。
まん丸は、ずっとこの土地に暮らしてきたので、ひっそりと生きるシダに心をくすぐられるのかもしれません。私の実家は元沼地らしいんですけど、シダはあんまり見たことない…何の違いがあるんだろう。
なんでこの「イヌケホちゃん」をおむかえしたの?
ドブで育って、だれも目にくれないような雑草だけど、家でだいじにそだてたら、きっとだれにも負けないインテリアグリーンに育ってくれると信じてるからだよ!
お金で買えるりっぱな園芸種もみりょくてきだけど、野にひっそりと生きる生命力を家にもちこむ、それもまたみりょくてきじゃないか。そういうことらしいです。
がんばれ!イヌケホちゃん!
イヌケホシダについて調べてみよう!
この昔から私たちの住んでる土地に住んでいた「イヌケホシダ」ところがこの子は海外から積荷などにのってやってきた外来種の一種ということでした
外来種ってあのブラックバスとかみたいな元から日本にいる子を押しのけてふえてっちゃうやつ?
実際に調べてみると「イヌケホシダ」の「イヌ」は、わんわん!のイヌちゃん…ではなくて
否定系の「イヌ」でした。
「ケホシダ」とは「似ていないもの」だから「イヌ」「ケホシダ」という名前なのだそうです。
つまりこの子も海外からやってきて日本にもとからすんでいた「ケホシダ」にちょこっと似ているけれど、おうせいな繁殖力で「ケホシダ」より増えてしまった植物なのだそうです。
だいじょうぶだよ、イヌケホはあんまり群生しないしね
確かにイヌケホシダって道端に生えていても、山の中で見るシダの群生地ばりにはえていたりはしません。一群れポツーンといるイメージ。おおきくなっても50cmくらいだし。
野生のシダはこんなかんじで、おなじ種類でかたまって群生するよ!
でも、あついところが好きな「イヌケホシダ」は「ケホシダ」の住んでいるところから抜け出して、今では人間の住む町にどんどん増えていっているそうなのです。人間が園芸用に持ち出した…とかの理由もあるそうです。
結果あんまり移動することのなかった「ケホシダ」は今まで通りの場所で、今まで通り暮らしているそうです…。
うちの地元、外で植物育ててる人すごく多いから、どっかから逃げてきたのかもねぇ…イヌケホシダの実家(ドブ)はとなりにアジアンタムみたいな子もいるんだよ!
シダは種じゃなくて胞子を飛ばして育つ子だからねぇ
イヌケホシダのように、海外からやってきてふえたけど結果、とくに無害だし、そのまま日本の風景にとけこんじゃった植物は「帰化植物(きかしょくぶつ)」というのだそうです。
そう考えるとひかえめな子だねぇ…うちの子も他のシダみたいに新芽だしまくることもないし…成長速度がヤバイ!とかもない…
ほかにも、よくみかけるオオイヌノフグリや西洋たんぽぽなんかも帰化植物だね!
人間の交流にまじってアジア、アフリカ、オセアニア、南アメリカなどのあたたかいところからやってきたイヌケホシダ。今でもどんどん生息地を拡大中らしく、日本のほとんどでみかけるのだそうです。温暖化のえいきょうでふえてきた子なのかもしれませんね。
イヌケホシダの生息地についてレポート書いてる人とかいておもしろいよ!そこに生きる植物は、なぜそこに生きるのか、そこにも歴史があるんだね!
ね、野に生きる子もみりょくてきでしょう?
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