芽すら出てないからソテツとヤシの違いについて
「ソテツ」はめちゃくちゃ丈夫な植物で、大きく育つのではくりょくがあるため、おにわに植えてシンボルツリーにしているおうちを見かけます。日本の有名な自生地、奄美大島では海岸の岩場やガケに群生していて、かなりはくりょくがあります。根っこに菌をすまわせて栄養をつくってもらうので、やせた土地でも育つので、ふつうの植物が住めないようなとこでも大丈夫なんですね!
ソテツが丈夫なことをあらわすエピソードで、弱ってもさびた釘なんかの「鉄」をうちつけるとと元気になるというものがあります。ほんのちょっとの栄養があれば復活できる!「ソテツ」は漢字で「蘇鉄」と書きますが「鉄で蘇る」からソテツなんですね。
すごいよね!ソテツ!
むふふ…みる?みる?ボ谷のソテツみる??
ボ谷の一員になって5ヶ月たったソテツちゃんを大公開!
芽 す ら 出 て な い!!
5 ヶ 月 間 お と さ た な し!!
ということで、ボ谷の永遠のチャイルドの紹介をしたところで、ソテツについてべんきょうしてみますね!
なんと、ソテツのなかまは世界に100種類が存在していますが…日本にはソテツ1種類だけなんだそうです。
は、はぇえ〜…なんか3種類くらい見るようなきがするけどねぇ??
みきがふわふわのとか、宮崎の道路にめっちゃうわってるやつとか
ヤシとソテツのみわけがついてないねぇ
さらに沖縄にはクバっていう似たやつもいるよ!
あとカンノンチクもヤシ科でね…
えぇいもういい!今回はご近所のおにわや学校、道路なんかでよく見る「ソテツ」「ヤシ」「シュロ」にしぼってみよう!
名前(和名) | 科 | 高さ | 特徴 |
---|---|---|---|
ソテツ | ソテツ科 | 低(3〜10m) 非常にゆっくり育つ | ・幹が太い ・大きく広がった濃い緑色の葉 ・葉は筋から分かれた細い葉が多数 ・赤い実をつける ・新葉がシダのようにわらび状! ・トゲトゲいたい |
ヤシ | ヤシ科 | 高(最大30m程度) 比較的早い | ・幹は細長い ・葉は大きく広がる ・ココナッツができる |
シュロ | 中(ヤシより小型) 比較的早い | ・ヤシに似た外見だが、より小型 ・全体が繊維質の皮で覆われている ・ブドウのような小さな実がなる |
そう、似ているようでもやっぱり「ソテツ」は日本には1種類なんです。
他ににているかたそうな葉っぱを大きく広げる高木があったとしても、きっとそれは「ヤシ科」です。
ソテツは、のんびりや!
知 っ て る !
のんびりやなので町中で見かけるソテツは大きくても腰の高さくらいのものが多いです。
ソテツってなぜか学校の庭に植ってるいんしょうがあるねぇ!
あと日本一大きいソテツってお寺や神社にあるんだよねぇ…
ちなみに兵庫県ではあっちこっちのおうちにうわっているよ!
ヤシはもう有名すぎて、ほとんどの人はもう「なんか熱帯を感じる細くて高い木がある!あれはヤシですヤシ!」といっしょくたにしていると思います。
ヤシは街路樹とか、道路のわきに植っている印象があります。あとは海の近くとか、ほかにも熱帯を感じさせるテーマパークには欠かせない木ですよね!
それ、わたしわたし
シュロのせんいはむかしから日本でよく使われているので、名前はきいたことあると思いますが、わりとご近所や道路植っていることに気づいていないかもしれませんね!意識しだすと、あれもシュロ、これもシュロ。シンボルツリーになっている様子が見られますね!
例えば、シュロの皮で「みの」がつくられたりします。かさじぞうのお話で、笠が足りなかったおじぞうさんに、おじいさんが着せてあげるのが「みの」ですね!そざいはシュロじゃないと思うけど。
牛のミノだいすき!
ヤシはシュロみたいに幹がふわふわしていませんが、ココナツのせんいは園芸に使われたりインテリアに使われたりするから、誰もがさわったことがありますよね!
ヤシ科はせんいと切ってもきれない…ってことかな?
ちなみにクバもそういう利用のされ方をしているよ!
ソテツにはかなしいエピソードがある
そして、今回の主役「ソテツ」ですが…実は食用として大量に植えられたエピソードがあります。
奄美大島と切ってもきれない関係性の植物。薩摩藩に統治された奄美大島は高価だった黒糖で商売をするために、サトウキビ畑だらけになってしまいます。ほかに作物を育てるのもむずかしくなるほどに…
飢えて苦しんだ人たちは、こっそり海岸や崖にほうちぎみに育てていたソテツの実をとって食べたのです。
ですが、ソテツの実は「サイカシン」という猛毒があるので、かんたんに食べることはできません。毒抜きにはとりだしたデンプンを水洗いしたあと発酵させて、さらに乾燥させるというすごい手間がかかるのでした。
ソテツの実は食べるには危険で、手間もかかるけど、それでも生きていくために食べるしかなかったのでした。加工したものを食べて亡くなった人もいて、そのありさまは「ソテツ地獄」と言われたそうです。
植物と日本のエピソードって本当にいろんなものがあるんだけど、私が知ってる中で、とびぬけてかなしいおはなしだよ
でもね、そのソテツの実は今、奄美大島の子どものおもちゃになっているよ!子どもたちは実がなる季節になったら、赤い実がなる「メス」のソテツをさがすんだって!
ボ谷で育ててる??種も、そんなソテツであそんで大きくなった人たちが通販サイトで売っていた種だったりします。もちろん、もう苦労して食べる必要はないので、赤い実はすっかり落として、種だけが利用されていますけどね!
いちおう、ボ谷では「11個」の種をそだてているんだけど
オスメスどれくらいの比率で生えてくれるのか楽しみにしているよ!
くさってなかったら、だけどね!
…お、おそい子は2年たって芽が生えるらしいから…
たぶん…だいじょうぶだから(ふるえ)
そんなこんなで、のんびり育ちのソテツにほんろうされているボ谷家。
無事に種から芽がでるのはいつのことでしょうか…それとも…芽は一個もでないのか!?
to be continued…!!!!
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