セッコク(長生蘭)ってどんな植物?
みなさんは「セッコク(長生蘭)」という植物をご存知でしょうか?おそらく、多くの方は聞いたことがないかもしれません。
セッコクは、昔から日本に自生している東洋ランの一種です。
しかも、かなりの珍奇植物(ビザールプランツ)な見た目です。
茎の根元は細くすぼんでおり、太い茎がくねりながら伸び
また先端がすぼむという独特の形をしています。
この茎の形状を「バルブ」と呼び、そこに節がはっきりとあります。
節と節の間は少しシワがあり、その風変わりな見た目がなんとも特徴的です。
…え、これ何が面白いの?
だってセッコクだよ!長生蘭だよ!
かっこいいんだよ!
これが…
ら…ランだってー!!
まん丸は熱をあげていますが
こるにはその魅力が伝わっていないようですね。
東洋ランはセッコク、西洋ランはデンドロビウム!
西洋のセッコクも同じ「バルブ」の茎をもっていて、ほとんどおんなじ見た目です。
実は、つい欲しくなって「デンドロビウム・エンジェルベイビー・グリーン愛」という名前の
西洋ランもボ谷家にいたりします。
デンドロビウム…エンジェルベイビー…
…グリーン…愛…
こちらは板に着生させていて、根っこが長く伸びる姿がとてもワイルドなんです!
うわっ、この立派な根、最高じゃない?
でしょでしょ!これがセッコクの魅力だよ!
ちなみに日本で一番品種改良されているのがこの「セッコク」西洋名「デンドロビウム」なんだそうです。
お祝いといえばランの花だもんね!
愛されてるなぁ!
日本人はラン、大好きなんだねー!
セッコクの花について調べてみた
セッコクの葉っぱは、ところどころ生えていない箇所があります。
これ、枯れているわけではないんです。
葉が枯れた部分の節から花茎が伸び、そこに花が咲く仕組みなんだとか。
花茎には数個の小さな花が付き、茎の中ほどの節から花が現れます。
「ラン」と聞くと、胡蝶蘭やカトレアのような豪華な花を思い浮かべるかもしれませんが、セッコクは春から初夏にかけて、控えめな3センチほどの花を咲かせます。
その花は白や桃色で、ほのかな香りが漂います。
この控えめな感じ、私けっこう好きかも!
そうでしょ?ようやくセッコクの魅力が分かってくれたかな?
セッコクの歴史と自生地
セッコクはもともと日本の山野に自生していた植物です。
江戸時代に植物ブームが起こり、その可愛らしい花が人々の目を引き、園芸種として広がりました。
そこから品種改良が行われ、現在では約200種類のセッコクが登録されています。
ちなみに、俺たちの大好きなシノブも、セッコクと同じ時期に園芸種になったんだよ!
うちの吊りシノブにはセッコクもうわっているんだよね!
不思議だなーと思ったけど、この寄せ植え、昔から愛されていたのかな?
これでも着生植物!
セッコクは、日本の山間部に自生している着生ランの一種です。
木の上や岩に根を張って成長し、みんな大好きビカクシダ!のように板に着生させて育てることもできます。
セッコクは湿度の高い環境を好み、雨や霧から水分を吸収して生育します。
そのため、川の近くや湿気の多い場所で見られることが多いです。
我が家では水苔を使って栽培しているよ!
こんなところにセッコクちゃん!
東京の高尾山では、初夏になると多くのセッコクが観察できるそうです。
さらに、三重県紀宝町では、樹齢800年の御神木に自生するセッコクが注目されており、毎年見頃を迎えているそうです。
行かなきゃ!
行かなきゃ!
紀宝町の神社 「セッコク」の花が見頃(NHK 三重NEWS WEB)https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20240521/3070012890.htm
ただ、セッコクを含む日本の自生植物は、乱獲などの影響で数が減少しており、群生している場所は非常に珍しくなっています。
どんなにかわいくても乱獲ダメ、絶対!
我が家の子たちは大丈夫かな…?
もう抜いて処分されてしまうような
雑草あつかいの子たちだから大丈夫だよ…
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